内外の株式が高くなった現在、株式や株式ファンドを買う気が起きない。そのため、国債やその他債券について可能性を探っていた。しかし、国債の利回りが低い中で、投信は信託報酬を取られるので、ユーザの取り分はほとんど無い。そのため、国債に投資する投信は、選択肢にはいらないかなと考えていた。
ところが、いろいろ調べるうちに、「三井住友・日本債券インデックス・ファンド」なるものを見つけた。これは、NOMURA-BPI(総合)に連動する典型的なインデックス・ファンドである。「三井住友・日本債券インデックス・ファンド」は、信託報酬は0.16%(税抜)で、その他費用も0.002%と無視できる。さらに、2000年の設定なので十分枯れていて、純資産総額も400億円くらいある。このファンドは、もともと確定拠出年金用で、「三井住友・DC年金日本債券インデックス・ファンド」という名前だったらしい。しかし、「DC(確定拠出年金)向け以外にも販売を拡大するため、ファンドの名称を変更した」、と2015年6月のお知らせに書いてある。
確定拠出年金年金専用の投資信託は、一般向けに比べてコストが安い場合が多い。例えば筆者が自分の企業型確定拠出年金で買える「三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)」などは、0.12%の信託報酬で済む。確定拠出年金向けファンドの信託報酬が安い理由は、安くないと企業型確定拠出年金のラインナップに加えてもらえないためと思われる。さらに、口座管理費を企業から徴収できることも理由の一つと思われる。
確定拠出年金と同程度のコストの投資信託が一般向けに販売されることは、とても歓迎できる。
本ファンドの販売チャネルは、確定拠出年金以外の場合には、SMBC日興証券に限られるので、 買いたい方は、SMBC日興証券の口座開設をしてください。いまならキャンペーンで、3000円がもらえるらしいです。
低コストインデックスファンドの実質コスト完全比較 (2014年12月) 2015年6月更新@インデックス投資日記@川崎
の記事によれば、NOMURA-BPI(総合)に連動を目指すファンドのうち、信託報酬の最も安いものが「ニッセイ国内債券インデックスファンド」の0.31%(税抜)である。ただし、これは設定後日が浅いので、実質コストは不明である。決算を迎えたもののうち、実質コストが現時点で最安なのは、前期記事によれば「SMT 国内債券インデックス・オープン」で、信託報酬が0.37%(税抜)である。
ということは、本記事で紹介した「三井住友・日本債券インデックス・ファンド」は、半分程度のコストの債券ファンドを買うことができるということになる。
コメント
初めまして。記事ご紹介ありがとうございます。(ご紹介URLに#tbと不要なものがついているのでお時間あるときに削除いただけるとありがたいです)
ところで、「三井住友・日本債券インデックス・ファンド」はたしかにSMBC日興証券にログインすると一般用として普通にこのファンドの購入ボタンを押すところまで行けました。一般向けに買えるならたしかに画期的ですね!
「ニッセイ国内債券インデックスファンド」の信託報酬は年0.34%(税抜)でなく、年0.31%ですのでご確認ください。
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