普通の生活ではWindowsで事足りるのですが、Linuxを使えると嬉しい場面は多いです。VPSが安くなった今、cygwinなんて入れなくても、VPSでLinuxデスクトップをセットアップして、そこで作業すれば良いのです。今回はさくらVPSでLinuxデスクトップをセットアップしたので、そのことを書いておきます。
OSの選択
今回は、CentOS5 32bit版をインストールしました。
CentOSを選んだのは、ボクがRHELに慣れているから、というだけです。CentOSは、デスクトップの絵とかは違うものの、中身はRHELと全く一緒です。
32bit版を選んだのは、仮想マシンのスペックから言って、64bitはやり過ぎかな、という感覚的な判断です。
64bitの利点は、アプリケーションが2GB以上のメモリ空間を使えることです。でも、そもそもさくらのVPS512は、(仮想)物理メモリが512MBしかない、全体的なスペックから言って32bitで十分かなぁと。あと、64bit版バイナリってのは一般に32bit版バイナリよりもでっかくて、HDDを消費しますので、32bitの方がディスクが節約できます。さらに、64bit実行ファイルは、メモリを沢山使用する傾向があり、速度的にも若干遅くなるような感触があります。
ということで、CentOS5の64bit がデフォルトですが、カスタムOSインストールのメニューから、CentOS5の32bitを入れました。
CentOS5 32bitのインストール
さくらVPSのインストーラは、カスタマイズされたもので、ステップ数も少なく、簡単です。マニュアルを参照すれば問題ありません。
カスタムOSインストールガイド@さくらインターネット
ちなみに、CentOS5のセットアップで、デフォルトのパーティションレイアウトを選ぶとLVMが使用されますが、今回はこれを使いませんでした。LVMの最大の利点は、ディスクを追加してパーティションサイズを増やせることですが、VPSではディスクだけ買ってきて追加したりできませんので、あまり意味ないです。また、マシンスペックも高くないので、LVMオーバーヘッドを減らす意味でも、使いませんでした。
# df -h Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on /dev/hda2 19G 1.2G 17G 7% / /dev/hda1 99M 12M 83M 13% /boot tmpfs 252M 0 252M 0% /dev/shm
こんなかんじにしました。昔は色々パーティションを分けるのが流行っていましたが、ディスクの利用効率が下がるので、最低限の分割にとどめました。
sshのポートの変更
初期状態では、sshポートはデフォルトの”22″です。でも、総当り攻撃みたいなのが来るので、変えておきます。編集するのは、/etc/ssh/sshd_config です。
# diff /etc/ssh/sshd_config.org /etc/ssh/sshd_config 13c13 < #Port 22 --- > Port 12345 # /etc/init.d/sshd restart Stopping sshd: [ OK ] Starting sshd: [ OK ]
総当り攻撃って、結構激しいです。試したい方は、ポートを変更せずに1日置いておきましょう。その後”lastb”コマンドを使うと、ログインに失敗したアクセスを見ることができます。これはこれで、味わい深い。
一般ユーザの作成
次に、一般ユーザを作ります。
# useradd hoge # passwd hoge Changing password for user hoge. New UNIX password: Retype new UNIX password: passwd: all authentication tokens updated successfully.
KDEのインストール
次に、KDEをインストールします。gnomeも使えますがどっちを使うかは好みです。ボクはKDEに慣れているので、コイツを入れました。迷ったら両方入れればok。
KDEを入れる場合はコレ。
# yum groupinstall "KDE (K Desktop Environment)"
gnomeを入れる場合はコレ。
# yum groupinstall "GNOME Desktop Environment"
ここまで、最低限のセットアップをしました。
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