2011年7月 のアーカイブ

PC Xサーバのまとめ

2011年7月27日 水曜日

PC Xサーバの使用感をまとめてみました。

1. Astec-X

日本製なので、Webページやドキュメントが充実している。SolarisのCDE時代には非常に安定していた感触があるが、Linuxで使用すると不安定でクラッシュする場合があった。ただ現在では、これら問題は解消されている。サポートも親切で、不具合を報告すると修正版を送ってくれたりする。試したことはないけれど、OpenGLに対応しているらしい。ssh転送も問題ない。

でも、CAD/CAMでポリゴン数が多い場合とかに、Exceedよりほんのちょっとモタツク気がする。値段は高い。

2. Exceed

パフォーマンスチューニング機能があって、ビデオカードを使ってベンチマークして、各種パラメータを調整できる。これを実行すると、特にCAD/CAMなどポリゴン数が多い場合に速度が早くなる。チューニングしたExceedは、Astec-Xよりも早い気がする。

しかし、OpenGLとかssh転送を使おうとすると、追加料金が必要。値段は高い。

3. Xming

タダで使えるバージョンは古く、現在のLinuxなどで使うと不安定な場合がある。最新のバージョンは10ポンド寄付することでダウンロードでき、商用品と遜色なく使用できる。デスクトップのアニメーションなど、商用品がもたつく場面でも、スムースな感じがする。CAD/CAMなどポリゴン数が多い場合には、Exceedに劣るがAstec-Xくらいのスピードは出る。また、OpenGLにも対応しており、ssh転送もok。

まとめ

安定性はどれも申し分無い(最新版に限る)。コストパフォーマンス的には、Xmingが最高。商用レベルのサポート・安心感を求めるのであれば、Astec-XかExceed。

参考:Windowsで動くXサーバ・カタログ@IT

VPSでLinuxデスクトップを使う(3) ~追加のパッケージのインストール~

2011年7月20日 水曜日

さくらインターネットのCentOS5インストーラは、サーバ用途を想定しており、デスクトップ環境として使用するためには不足しているパッケージがあります。

1. Administration Toolsのインストール

まず、せっかくデスクトップが使えるので、パッケージの追加は”パッケージマネージャ”を使うことにします。コイツは、”Administration Tools”をグループインストールすれば入ります。

    # yum groupinstall "Administration Tools"

そうすると、パッケージマネージャが使用できるようになります。

初期状態では、emacsも入っていませんし、日本語が使えません。これらはパッケージマネージャを使って、必要に応じてパッケージを追加してゆけば良いわけです。

2. ファイヤウォールの設定確認

できるだけ早い段階で、ファイヤウォールを有効にしておくことをおすすめします。ちなみに、Linuxのファイヤウォールを手で設定するのは手間なので、これもGUIに頼ったほうが簡単です。

メニューからAdministration→Security Level and Firewallを選びます。そして、必要なサービスを選んでApplyすればファイヤウォールが有効になります。sshのポートのポートを変更してある場合、ここでsshを選んでも意味がありません。ポートを12345にしたのだったら、そのポートを開放します。

特に、ssh+Xで接続している場合、ここでチェックし忘れてApplyするとsshで接続できなくなるのでご注意あれ。

もし、間違えて接続できなくなったら、さくらインターネットのWebベースのリモートコンソールで、

    # /etc/rc.d/init.d/iptables stop

として一時的にiptablesを停止して、再度設定を行います。

3. 日本語サポートのインストール

デスクトップを日本語にしてみます。

パッケージマネージャを使って、”Japanese Support”を入れます。

その後、メニューから”Control Center”を選んで、Regional & Accesibilityを選び、LocaleタブでJapaneseを選びます。

そうすれば、デスクトップの表示は日本語に変更されます。

↓は、Firefoxをインストールして、Yahoo! Japanを表示したところです。Firefoxは、パッケージマネージャの”Applications”の”Graphical Internet”からインストールできます。

ここまでくれば、もうほとんど終わりです。Linuxデスクトップを使って、ゴニョゴニョ幸せになれるはず!

VPSでLinuxデスクトップを使う(2) ~Xmingで接続~

2011年7月18日 月曜日

VPSにセットしたデスクトップ環境へは、ローカルのWindowsマシンからはXmingを使用して接続しました。XmingはXサーバです。

Xming – PC X Server

Xmingは、最新版(7.5.0.38)のダウンロードにはパスワードが必要です。寄付(10ポンド≒1400円)すると、パスワードが送られてきて、ダウンロードできるようになります。古いバージョン(6.9.0.31)は、寄付しなくともダウンロードできます。

kdeやgnomeのデスクトップを使う際に、古いバージョンだとクラッシュする場合があります。最近のLinuxを使うのであれば、最新版を使ったほうが苦労が少なくて済みます。ちなみに、商用のPC-Xサーバも、最近のLinuxへの対応は微妙な場合があります。私の経験では、Astec-XやExceedも、ちょっと古いだけでRHEL5などへの接続で問題が生じる場合があります。

Xmingから接続する場合、まず、XLaunchを起動します。そうすると対話的に設定ができます。

1. Display settings

Windowのモードを選びます。

2. Session type

Start a programを選びます。

3. Start program

Start programは、”startkde”としました。KDEデスクトップが不要ならば、仮想端末でもokです。典型的には、”xterm”が使われますが、まだインストールされていません。KDEがインストールされているならば、xtermの代わりに”konsole”が使えます。

VPSとローカルPCとのXの接続は、sshポートフォワードで確立します。ssh接続に必要なPuTTY(plink.exe)は、デフォルトではXmingと同時にインストールされていますので、Using Puttyを選びます。

connect to computerはVPSのIPアドレス、Login as userはユーザ名を入れます。

4. Additional parameters

SSHのポートを変更してある場合、Additional parameters for Putty or SSHには、”-P <port番号>”を入れます。

5. Finish configuration

ここまでの設定をファイルに保存できます。次からはコレをダブルクリックすれば、イチイチ設定を入力する必要が無くなります。

6. 出来上がり!

こんなかんじでKDEのデスクトップが現れました。これで、Linuxデスクトップが一丁上がりです。

ただしまだ日本語は使えません。

VPSでLinuxデスクトップを使う(1) ~OSとデスクトップのインストール~

2011年7月15日 金曜日

普通の生活ではWindowsで事足りるのですが、Linuxを使えると嬉しい場面は多いです。VPSが安くなった今、cygwinなんて入れなくても、VPSでLinuxデスクトップをセットアップして、そこで作業すれば良いのです。今回はさくらVPSでLinuxデスクトップをセットアップしたので、そのことを書いておきます。

OSの選択

今回は、CentOS5 32bit版をインストールしました。

CentOSを選んだのは、ボクがRHELに慣れているから、というだけです。CentOSは、デスクトップの絵とかは違うものの、中身はRHELと全く一緒です。

32bit版を選んだのは、仮想マシンのスペックから言って、64bitはやり過ぎかな、という感覚的な判断です。

64bitの利点は、アプリケーションが2GB以上のメモリ空間を使えることです。でも、そもそもさくらのVPS512は、(仮想)物理メモリが512MBしかない、全体的なスペックから言って32bitで十分かなぁと。あと、64bit版バイナリってのは一般に32bit版バイナリよりもでっかくて、HDDを消費しますので、32bitの方がディスクが節約できます。さらに、64bit実行ファイルは、メモリを沢山使用する傾向があり、速度的にも若干遅くなるような感触があります。

ということで、CentOS5の64bit がデフォルトですが、カスタムOSインストールのメニューから、CentOS5の32bitを入れました。

CentOS5 32bitのインストール

さくらVPSのインストーラは、カスタマイズされたもので、ステップ数も少なく、簡単です。マニュアルを参照すれば問題ありません。

カスタムOSインストールガイド@さくらインターネット

ちなみに、CentOS5のセットアップで、デフォルトのパーティションレイアウトを選ぶとLVMが使用されますが、今回はこれを使いませんでした。LVMの最大の利点は、ディスクを追加してパーティションサイズを増やせることですが、VPSではディスクだけ買ってきて追加したりできませんので、あまり意味ないです。また、マシンスペックも高くないので、LVMオーバーヘッドを減らす意味でも、使いませんでした。

      # df -h
      Filesystem            Size  Used Avail Use% Mounted on
      /dev/hda2              19G  1.2G   17G   7% /
      /dev/hda1              99M   12M   83M  13% /boot
      tmpfs                 252M     0  252M   0% /dev/shm

こんなかんじにしました。昔は色々パーティションを分けるのが流行っていましたが、ディスクの利用効率が下がるので、最低限の分割にとどめました。

sshのポートの変更

初期状態では、sshポートはデフォルトの”22″です。でも、総当り攻撃みたいなのが来るので、変えておきます。編集するのは、/etc/ssh/sshd_config です。

      # diff /etc/ssh/sshd_config.org /etc/ssh/sshd_config
      13c13
      < #Port 22       ---       > Port 12345
      # /etc/init.d/sshd restart
      Stopping sshd:                                             [  OK  ]
      Starting sshd:                                             [  OK  ]

総当り攻撃って、結構激しいです。試したい方は、ポートを変更せずに1日置いておきましょう。その後”lastb”コマンドを使うと、ログインに失敗したアクセスを見ることができます。これはこれで、味わい深い。

一般ユーザの作成

次に、一般ユーザを作ります。

      # useradd hoge
      # passwd hoge
      Changing password for user hoge.
      New UNIX password:
      Retype new UNIX password:
      passwd: all authentication tokens updated successfully.

KDEのインストール

次に、KDEをインストールします。gnomeも使えますがどっちを使うかは好みです。ボクはKDEに慣れているので、コイツを入れました。迷ったら両方入れればok。

KDEを入れる場合はコレ。

      # yum groupinstall "KDE (K Desktop Environment)"

gnomeを入れる場合はコレ。

      # yum groupinstall "GNOME Desktop Environment"

ここまで、最低限のセットアップをしました。

VPSでPCクラスタってどうよ?

2011年7月12日 火曜日

以前のエントリ

さくらインターネットのVPSの使い道を考えてみた@馬坂コム

にも書いたのですが、VPS(仮想専用サーバ)って小規模なPCクラスタに使えるんじゃないだろうか、と思っています。しかも、個人レベルでも負担できるくらい低コストで。さらに、数年後にマシンスペックが見劣りしたら解約して次に乗り換えれば言い訳ですし。

個人レベルでガシガシ計算したいって、相当レアな要求ではあるものの、興味があります。特にシミュレーションでは、マシンのパワー不足でできない計算ってよくあります。VPSを使えば、部屋の中にPCを10台並べなくても色々試せそうです。もちろん、CPUパワーは他人とシェアしているわけですし、ネットワークの帯域も遅くてボトルネックになる可能性があります。これが、手軽さの代償です。

で、個人レベルでやるだけなので、そんなに大掛かりじゃない、普通のバッチキューイングだけ使うっていう想定でさがしてみました。

LSFの派生品
LSFは、商用のジョブ管理システムです。ボクもお世話になってます。これには2つのオープンソース版があるらしい。

  • Platform LSF Open Source Package
  • Platform Lava

前者はコマンドのみで、システムを組むには不足です。後者は、LSFの機能を絞ってオープンソース化したものらしい。ノード数が512まで・単純なスケジュールしかできないなどの制限があるみたい。

参考:

オープンソースのLSFについて@/home/Iisaka
Platform Lava@東北大河田研究室
Fedora10によるディスクレス・クラスターの構築記録 @東北大河田研究室
クラスタ関連情報@東北大河田研究室

TORQUE
他には、TORQUEってのが有名らしい。これは、Open PBSというものをもとに作られたフリーのパッケージらしい。

参考 :

怠惰な Linux: 怠け者のクラスター管理者のための 11 の秘訣@IBM
TORQUE@琉球大

今日調べたのはここまで。LSFはユーザとして慣れているので、とっつき易いかもしれない。しかし、TORQUEってのも、そんなに難しくなさそう。

ブリヂストンVEGASとpolisportチャイルドシート

2011年7月5日 火曜日

ブリヂストン VEGASを買いました。polisportチャイルドシートを付き。今回は、自分で取り付けておらず、自転車屋さんの店頭に並んでいたものから選びました。

我が家のチャリは、全部スポーツタイプです。当初、クロスバイクにチャイルドシートを取り付けることを検討したのですが、やっぱり不向きだと結論しました。まず、トップチューブ(乗ったとき腹の下にくるバー)が邪魔をして乗り降りがうまくできません。さらに、子供を乗せるために両足スタンドが望ましいのですが、頑丈な両足スタンドが入手できません。以下のサイトでは、スポーツタイプを含めて色々なチャリにチャイルドシートを取り付けた写真を見ることができ、参考になります。

チャイルドシートバイク@くにたちビーエス

このページの取り付け例を見るとわかるのですが、トップチューブが低いまたぎやすいフレームのものが選ばれています。こういうチャリは家に無いので、新たに自転車ごと買うことにしました。

まず、自転車メーカ各社から発売されている、子供乗せ専用自転車を検討しました。これら専用自転車は、前ハンドルに子供を乗せるタイプが主流みたいです。しかし、このタイプはふらつきやすくて不安定じゃないかと思います(試乗してもそう思いました)。前カゴに10kgの米を積んで走るのと同じで、ふらつきます。子供乗せ専用車はふらつきにくいって話ですが、程度問題で、後部座席よりは確実にフラフラします。

また、どれも重厚長大で、30kgくらいの車重があるようです。ママチャリが20kgくらいなので、1.5倍の重量です。おそらく、ハンドルにかかる不自然な荷重と、乗り降りのしやすさを追求した不自然なフレーム形状が原因で、重くなってしまったのではないかと想像しています。後部に乗せるタイプの専用車を選びたいのですが、選択肢がほとんどありません。

それと、電動タイプというのも売られています。しかし、ここは趣味の話だと思うのですが、その分車体重量を軽くして、変速段数を増やしたほうが良いような気がしてなりません。充電とか面倒くさそうだし。

仕方なく、子供乗せ専用自転車はやめて、普通の自転車+ベビーシートの構成にしました。それで選んだのがコレ、ブリヂストンVEGASです。20インチで、車体重量が17kgです。

チャイルドシートはpolisportのものでした。チャイルドシートを取り付けるキャリア(荷台)には、耐荷重27kgの頑丈なものが取り付けられています。

20インチの極太タイヤです。内装3段変速。そして頑丈なスタンド。

巨大前カゴ付き。

VEGASを見てみると、良い部品が使われています。escape R3とかは、コストダウンの結果選定されたと思われるネジがすぐ錆びてきたり、安いワイヤーが綻びてきたりと、スポーティな反面実用性には少々不安な匂いのする自転車でした。しかしこのブリヂストンは違います。全体的に頑丈な部品が使われており、実用面で堂々の風格です。

小径車は、通常の26inch車などに比べると、取り回しがしやすくて良いです。特に子どもが乗っている時など、この利点はナカナカです。

2011/10/3追記

山下さんから、VEGASに取付けられるリアキャリアは何?というコメント頂きました。現物見てみたのですが、型番等分かりませんでした。このキャリアの特徴は、 「最大積載重量27kg 幼児座席を取り付けできます」というシールがあることですが、これだけじゃ分からないですよね。スミマセン。 親切な自転車屋さんを探して、現品合わせが確実だと思います。

で、ここから予想なのですが、たぶん、 一般的な26インチ用のリアキャリアがそのまま取付けられるのではないかと思います。たとえば、サイクルランドタケナカというお店のページに、VEGAS専用キャリアの20インチ用と26インチ用の2種類のサイズが出ていますが、脚の長さが5mmしか違いません。

20サイズ用(CRS-VG20):荷台面縦360×横170×足長さ355mm
26サイズ用(CRS-VG26):荷台面縦340×横160×足長さ360mm

 あと、山下さんが自転車屋さんから、「そもそもベガスにはチャイルドシートは載せられないとメーカーが言っている」と言われたそうです。事実、VEGASちゃんのシートポストにはこんなシールが貼ってありました。ボクは気にしないけど、こういうの気にする方のためにご参考まで。

 

 

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ブリヂストン