VPSをデスクトップ環境で使うときは距離が重要

さくらのVPSが発売されたすぐから、これをLinux開発環境として使っていました。多くの場合teratermからしか使用しないのですが、たまにGUIが必要な場面ではVNCでリモートデスクトップをしていました。もちろん、sshトンネルを掘ってです。

ただ、この環境は、レイテンシが気になるのが不満でした。teratermで使うぶんには良いのですが、VNCでターミナルからコマンドを打つと、ワンテンポ遅延するのです。これを何とかしたいと思っていました。で、ふと思いついてお名前.comのVPSを借りて試したところ、状況が改善したので書いておきます。

結果的には、我が家(関東)からさくらインターネットとお名前.comへのpingの平均レイテンシは、

さくらインターネット(大阪) : 22ms
お名前.com(東京) : 12ms

です。tracertでみると分かるのですが、さくらインターネットは、さくらの回線に入ってから東京→大阪間で10msくらい食っています。

Webサーバとして使うだけであれば、数十msのレイテンシは誤差の範囲です。しかし、デスクトップ環境で使用する場合には、回線の太さだけでなく、レイテンシが重要です。レイテンシが大きいと、操作に対するレスポンスが悪くてストレスが溜まるからです。

というわけで、デスクトップ環境をVPSでやっちゃおうという場合は、一般的には、近所のサーバがオススメです。話題の石狩データセンターなんかも、北海道在住でない限り避けたほうがよさそうです。

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