2010年6月 のアーカイブ

中国銀行(BOC)東京支店の送金スーパーライン

2010年6月30日 水曜日

中国銀行東京支店の「送金スーパーライン」というサービスを使うと、中国への送金が手軽にできます。一回の手数料は3000円で、安いです。

送金スーパーライン@中国銀行東京支店

先日、これを使って中国国内の中国銀行へ送金してみました。土曜日に予約扱いで振込んだところ、月曜の午後には送金されました。その後、水曜日に送金の明細書が簡易書留で届きました。

このサービスを使うには、東京支店のページにある送金スーパーライン開設依頼書に送り先口座を書いて送ります。すると、振込先の書かれた書類が送られてきます。知らされるのは三井住友銀行の口座なのですが、ユーザがこの口座へお金を振込むと、手数料3000円を差し引いた額が自動的に送金されるというしくみです。

最近だと、振り込め詐欺防止のために、ATMからの現金振込みに制約があったりしますのでご注意あれ。そんな時は自分の銀行口座から振り込んでください。オンラインでやれば、この手数料もタダになる場合があります。たとえば住信SBIネット銀行とか。

海外送金ですと、シティバンクとかロイズTSB銀行とかがよく知られてます。

シティバンクだと、eセービング口座に預金100万以上あれば、2500円で海外送金が可能です。でも、預金100万なんて無い貧乏人には無理。というか、貧乏人は寄って来るなというメッセージだと理解した方が良いです。

ロイズだと最低3500円で海外送金できるので、検討の価値はあります。Webにはドル建て送金しか書いて無いので問い合わせたところ、中国銀行あてだったら、円建て送金できるとのことでした。人民元を買う場合には、円で送金して、円で人民元を直接買うのがおトクなはずです。(中国銀行(BOC)の外国為替相場表@馬坂コム

というわけで、この中国銀行(BOC)東京支店の送金スーパーラインはなかかなか良い、という話でした。

関連記事:

中国銀行(BOC)の外国為替相場表@馬坂コム

中国銀行(BOC)の口座通帳の種類@馬坂コム

人民元の預金利率@馬坂コム

中国銀行(BOC, Bank of China)口座開設@馬坂コム

SAR ADC(逐次比較) (2)

2010年6月19日 土曜日


これは、SAR ADCのブロック図です(図の出典:wikpedia.orgのSAR ADC)。DACの出力と、入力電圧VINをコンパレータで比較するように構成されています。両者の大小関係はコンパレータで分かりますから、ロジック回路SARはコンパレータの出力を見て、Vinに最も近くなるように、DACをカチカチと動かします。S/Hは、サンプルホールドのことで、VINの電圧を記憶して、変換の最中保持し続けるという意味です。できるだけ比較回数を少なくして、効率よく解を求めるためには、2分検索が適しているため、ほとんどのSAR ADCは、2分検索するように作られています。

さて、実際の回路はどうなっているのでしょうか?より具体的に見てゆきたいと思います。

この絵は、USP 4129863からとってきました。

“Weighted capacitor analog/digital converting apparatus and method”, Paul R. Gray, James L. McCreary, David A. Hodges, USP4129863, 1977@google patents

MOS集積回路では、トランジスタをスイッチとして使えますから、スイッチが多用されています。容量素子も、原理的には2枚の電極があって、その間に絶縁物があれば良いわけですから、各種方法で作成することが可能です。VINは入力信号の電圧、VREFは基準電圧です。

容量はそれぞれC, C/2, C/4, C/8, C/8のように二進的に重み付けされていて、DACになっています。この回路では、容量はDACとして動作するとともに、S/Hの役割も果たします。スイッチの設定によっては、VINを容量のボトムプレート(図の下側のノード)へ接続できるようになっていることに注目してください。

変換の冒頭では、サンプリングするために、S1を接続して、S2~S6を”2″に接続して、S7をVINに接続します。そうしますと、Vxは0Vに、容量の下側ノードはVINにされます。その次に、サンプリングを終えてホールドするためにS1を開放します。

上記操作の後、S7をVREFに接続し、コンパレータの比較結果を見ながらS2~S6を操作して、Vxが0Vの近づくようにします。そうすると、最終的なS2~S6の設定値が、A/D変換の結果に相当します。直感的に理解するために、VINの電圧が0Vだった場合と、VINの電圧がVREFだった場合の2とおりを考えてみますと、

VIN=0Vがサンプリングされた時、Vxの電位が0Vになるためには、S2~S6は”1″側に接続されなくてはならない

VIN=VREFがサンプリングされた時、Vxの電位が0Vになるためには、S2~S6は”2″側に接続されなくてはならない

ことが分かります。

このように、サンプリングされたVINの電位によって、Vx=0VとなるS2~S6の設定が変化しますので、この値をデジタルコードとして出力するわけです。

DACに必要な容量を使ってS/Hの機能も実現できて、大変簡単な回路済むことがお分かり頂けると思います。この回路の動作は、信号電圧に応じた電荷をサンプリングして、バイナリで加重された容量に分配する動作と見ることができるため、”Charge Redistribution(電荷再分配)”方式と呼ばれています。現在入手可能なSAR ADCのほとんどは、多少の変形があるものの、以上のようなメカニズムで動作しています。

先に示した特許が1977年にUCBのP. R. Grayらが書いたものなので、30年以上前に考えられたものです。

以上、簡単書いてみました。より詳細な解析は、時間があったら書こうと思います。

関連記事:

SAR(逐次比較) ADC (1)@馬坂コム

SAR ADC(逐次比較) (1)

2010年6月16日 水曜日

SAR ADC(Successive Approximation Register ADC, 逐次比較A/Dコンバータ)はとてもポピュラーなA/Dコンバータです。

たとえばマイコンには、10~12bit 程度のSAR ADCが内蔵されており、手軽に使うことができます。センサなどのインターフェイスとして使うと、いろんなシステムに応用できます。マイコンに内蔵されたSAR ADCは、だいたい10us~2us程度の変換時間です。

マイコン以外の専用ICでは、スピードは10kSps~1Msps、分解能は10~16bitのものが一般的です。

上記は、秋月電子通商で一番安いSAR ADCです。MCP3002(Microchip Technology, 10bit, 200ksps, ¥200@秋月)。マイコンに入っているADCとだいたい同じくらいの性能で、センサとかのたいていの用途には十分です。10bitっていうことは、0.1%っていうことです。0.1%っていわれるとなかなかスゴイですけど、16bitなどというものも普通に売られています。秋月には無いですが。ただ、そういうクラスはお値段も素敵です。

SAR ADCは、主にDACとコンパレータとSARロジックから出来ています。入力信号電圧とDAC出力電圧を比較して、両者が最も近づくようにDACを操作して、最後にDACに入力しているコードが入力信号電圧に相当するコードであるというものです。コードの検索にはほとんどの場合、二分検索が使われます。逐次比較(Successive Approximation)という名前は、並列型のように複数のコンパレータが同時に動作するタイプと対比して、このように名づけられているのだと思います。

現在のSAR ADCは、スイッチドキャパシタ技術に基づいて作成されています。MOSトランジスタは理想的なスイッチとして使用することができますので、現在の集積回路の主流であるCMOSプロセスにマッチしています。本当のことを言えば、世の中のほとんどのADCはCMOSプロセスで作られていて、スイッチドキャパシタ回路です。Pipeline ADCも、ΔΣADCも、みんなスイッチドキャパシタです。Pipeline ADCは数MSps以上の領域、ΔΣはオーディオ用の領域で使われる方式です。

他の方式に対するSARの利点の一つは、内部にアンプが不要なことです。その分回路が簡単ですし、電力消費も抑えられます。

CMOS集積回路では、トランジスタを小さくすればするほど速度が速く、電力消費が小さく、面積が小さくて済む、という原則があります。これをスケーリング則と言います。経済的に許される面積のシリコンに、できるだけ多くの素子を詰め込んで、高速に動作させたいという要求から、2010年現在ではトランジスタのゲート長は28nmくらいが使われています。また、スケーリングの原則は、電源電圧もスケールする必要があって、現在では0.9V程度にまで下がっています。こういった電源電圧が低い領域では、アンプを作るのが難しいので、SAR ADCが向いていると言われています。

SAR ADCの変換速度は、主にコンパレータが入力信号とDAC出力の大小関係を判定するのに必要な時間で決まっています。微細プロセスでSAR ADCを作ると、スケーリングメリットをモロ享受することができて、コンパレータがスゲー速く動くので、変換速度を速くできて、従来はPipeline ADCを使っていた変換速度領域でもSAR方式を使えるようになります。例えば数十MSpsくらいは普通に作れます。もっとも、Pipelineも負けじと速くなっていくので、両者は仲良く住み分けているようです。

速くなるのは良いことに違いないのですが、実は、早くしないと電荷がもれちゃう、という側面もあります。スケーリングというのは、MOSのしきい値(MOSのONとOFFをの境目)も小さくすることが原則で、微細化の程度に応じてちょうど良い値になるよう製造されています。しきい値を下げ過ぎるとMOSはOFFしなくなってしまってジャージャーと電流が流れてしまうし、上げ過ぎるとスピードが遅くなってスケーリングした意味が「?」になってしまいます。実は、現在の電源電圧0.9Vというのは、結構限界に近い電圧にまで達しており、スケーリングはほぼゴールイン状態です。こういった先端的な微細MOSでは、従来のように完全にOFFすることを望めませんので、スイッチドキャパシタ技術に基づいたSAR ADCでは、なるたけ速く変換を終えてしまわないと、貯めておいた電荷がもれてしまうわけです。特に、温度が高くなるとモレが急増します。ちょうど穴の開いたバケツと同じで、速く運ばないともれて無くなってしまうワケです。

そもそも、最先端の製造プロセスで製造することが望ましいLSIは、規模が大きくて大量に消費されるものです。例えば、intelのプロセッサ、XilinxのFPGA、SamsungのDRAM、ToshibaのFlashなどです。他に、キヤノンのDigicとか、機器専用のLSIもそうです。ただ、こういうチップにまで無理してADCを載せる合理性があるかどうかは、よく分かりません。まぁ、研究する人も、色々自分で課題を見つけないと食っていけないですから、いろんな方向に挑戦しているようです。ボクら一般人が使って楽しいADCは、秋葉原の路上やDigikeyで売ってて、電源電圧が2.7V~5.5Vくらいのものですよね。

以上、すごく適当に書きましたけれど、ICの中身が分かると使うのがもっと面白くなります。SAR ADCの内部構造は結構巧みで面白いので、次の機会に書いてみようと思います。

Microsoftの無償ウィルス対策ソフト「Security Essentials」を入れてみる

2010年6月3日 木曜日

無償のウィルス対策ソフトがMicorosoftから出ているという話を聞いたので、入れてみたところ、とても良かったので報告します。ESET NOD32のライセンスが切れそうなのですが、契約更新しなくても良さそう。ダウンロードはこちらからできます。

Microsoft Security Essentials ダウンロード@Microsoft

無料のウィルス対策ソフトは他にもありますが、こいつはMS製ということである程度安定していることが期待できます。

気になる重さは、ESET NOD32と同じ程度だと思います。NOD32も当初は軽いと思っていたのですが、少しは重くなります。このMS Security Essentialsもそんな感じです。ちなみにメモリ使用量は、我が家のPCで60MBくらいです。

ウィルス対策ソフトをインストールすべきかどうかは、ナゾです。シマンテックやトレンドマイクロが収益を上げるために、無用に危機感をあおるような側面が無くは無いと感じています。必要性はよくわからないですが、よくわからないから一応入れておく、というノリでウィルス対策ソフトを入れてます。

ではいつものごとく、スクリーンショットをみてゆきます。

こんなかんじの画面。「今すぐスキャン」ボタンを押すと、

スキャンが開始します。

更新タブを開くと、こんなかんじ。

履歴タブは、こんなかんじでログが出るみたい。

設定タブのスキャンスケジュール。

設定タブの規定の操作の設定画面

設定タブのリアルタイム保護の設定。

設定タブの詳細設定画面。

MS Security Essentials なかなか良いです。今までESET NOD32を使っていましたが、もうライセンスを買う必要はなさそうです。
ちなみに、これをインストールするとI/OデータのSegClipが動かなくなります。除外されたプロセスに”C:\Program Files\I-O DATA\SEG CLIP3\OneSegPc.exe”を登録すれば、この問題は回避できます。